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耳鼻咽喉科かおる医院 お知らせ

院長ブログ

2021.03.21

こどもの診療について

今回は、私が子どもたちを診察する際に、日々感じていることや大切にしていることについてお話しします。

 

先の自己紹介の項でも書きましたが、私自身が患者さんとの対話など人と接したり、コミュニケーションをとることが好きな性格ですが、なかでも子どもたちと関わりをもつことは、それ以上に大好きです♪

言うまでもなく、子どもたちはみな素直で、なんにでも興味深々で、いつも目がキラキラと輝いています。ひとりひとり違った個性や感性があり、診察する際もバタバタと暴れ回る子や不安と恐怖で大泣きしてしまう子、中には耳鼻科の診察が好きなのか笑顔で自ら診察台にのぼり始める子もいます。

耳鼻科は小児科と違って、子どもたちが嫌いな処置をすることが少なくありません。

頭や体を無理やり押さえつけて耳垢をとったり、鼻水を吸引したり、鼻やのどに薬液を噴霧したり・・・。勿論、診察と治療を安全に行うために頭や体をしっかりと固定することが必要なわけですが、子どもの側からすると、訳も分からず強制的に押さえられ、よく分からない処置を問答無用にされるわけですから、大人しく診察を受ける方が不思議なくらいです。

 

子どもたちが好きな私にとって、無理やり押さえつけて自分が施す治療や処置で、子どもたちが耳鼻科嫌いになってしまうことは、勿論本意ではありません。そこで私は、子どもたちとできるだけ向き合うことを大事にしています。

診察室に入る前から大泣きしている子に言葉で伝えることはかなり難しいですが、不安な表情でなかなか診察台に座れない子や診察を嫌がる子には、なるべく強制ではなく、これからやることの意味を子どもなりに理解して、納得して診察や処置が受けられるよう支援します。子どもの目をみて話しかけ、今から行う診察や処置の内容を分かりやすく説明し、それらが痛くないこと、大丈夫であることを伝えます。時には診察器具を本人に触ってもらったり、自分で鼻水の吸引をしてもらうことで、少しずつ不安な気持ちや恐怖感が薄れ、だんだんと処置ができるようになることも少なくありません。

赤ちゃんや小さなお子さんに言葉の意味が伝わるかは分かりませんが、母親が生まれた我が子に絶え間なく語りかけるように、いずれ子どもたちは言葉を伝える表情や雰囲気から、診察や処置の意味を理解し安心して治療を受けられるようになると、私自身は考えています。

 

子どもたちに同伴する親御さんにも、受診する前や診察を受ける前に、その日病院へ行く理由や診察・治療について易しく伝えて頂けると、個人的にはとても嬉しく思います。そして診察を終えた後は、お子さんが頑張って治療を受けたことをたくさん褒めて、優しくギュっと抱きしめてあげでほしいと思います。それらを継続することで、子どもたちは病院に行くことを前向きに捉え、やがて耳鼻科の処置も押さえつけることなく自ら受けられるようになります。

 

どうか耳鼻科嫌いな子が少しでも減りますように…小さな期待を込めて、これからも子どもたちと真摯に向き合っていきたいと思います♪

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